海外で指導者を目指すサッカー小僧のつぶやき。

The Kicker

【イングランドサッカー協会指導者ライセンス所有】海外サッカー、日本代表などについて思ったこと書いています。

再び"イスタンブールの奇跡を"。加入直後のGKの大活躍が光る。

日本時間8月15日に昨季のヨーロッパリーグを制覇したチェルシーチャンピオンズリーグを制したリバプールとの対戦が行われた。

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舞台はベジクタシュのホームスタジアム " ボーダフォン・アリーナ " であり、14年前にリバプールACミランを相手に3点ビハインドの状況から、追いつきPK戦で勝利し、見事に欧州チャンピオンになったあのスタジアムである。

 

スタンドは7割以上が赤色に染まるなか、始まった試合は、予想とは反する形で動いた。36分にプリシッチのスルーパスに抜け出したジルーが冷静にゴールに流し込み、チェルシーが先制。

 

プレミアの開幕戦をマンチェスター・ユナイテッド相手に0-4と屈辱的な敗戦を喫してから数日であるが、見事なプレー強度、連続性を保ち、リバプールを封じ込めていた。

 

前半はチェルシーが1点リードで終える。

 

しかし、後半開始直後にリバプールはマネのゴールで同点に追いつく。後半頭から、導入されたフィルミーノが大きく流れを変えたと言っていいだろう。

 

試合はそのまま膠着状態に陥り、90分では決着はつかず。延長戦はもつれることに。

両者とも週末にはプレミアリーグ第2節を控えていて、あまり体力的な部分で消耗をしたくなかったが、120分間での戦いを強いられる。

 

95分に、リバプールは再びマネのゴールで逆転に成功する。しかし、101分にチェルシーのFWエイブラハムがリバプールGKアドリアンに倒され、PKを獲得する。そのPKを落ち着いてジョルジーニョが沈めて2-2の同点。

 

試合はPK戦へ。

お互いに4人が成功し、先行のリバプールの5人目のキッカーであるサラーが成功。

 

チェルシーの5人目はタミー・エイブラハム。中央に蹴ったが、アドリアンが残した足に当たり、ゴールならず。リバプールUEFAスーパーカップPK戦で制した。

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14年前のトロフィーを勝ち取った時も、最後はPK戦であった。PK戦では、当時のリバプールGKイェジーデュデクが相手を惑わせ、セーブするシーンもあった。今回も、GKアドリアンが最後に見事なセーブを見せてタイトルを勝ち取った。加入から10日ほどであるアドリアンであるが、既にリバプールファンの信頼を勝ち取ったことは間違いないだろう。セーブして優勝が決まった瞬間に、クロップ監督が彼の元へ走っていく姿は多くの人にとって感動するシーンの一つになったであろう。

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しかし、開幕戦を0-4という形で負けてしまったチェルシーにとって自信を取り戻す試合になったと言ってもいいだろう。