海外で指導者を目指すサッカー小僧のつぶやき。

The Kicker

【イングランドサッカー協会指導者ライセンス所有】海外サッカー、日本代表などについて思ったこと書いています。

今季注目の昇格組アストン・ヴィラを牽引するスコットランドのエンジンの正体。

イングランド・プレミアリーグ、19/20シーズンも開幕したが注目はTOP6だけではない。

 

昨季、チャンピオンシップ(2部)を5位に終えたアストン・ヴィラプレーオフを見事に勝ち抜き、3年ぶりのプレミアリーグ昇格を果たした。

 

8月11日、アストン・ヴィラは開幕戦をアウェーでトッテナム・ホットスパーと対戦した。結果は3−1で敗北を喫したが、先制点を奪い、素早いカウンターアタックを中心に鋭い攻撃を何度も見せた。GKのクルルの素晴らしいセービングや。失点に絡むミスもあったが、キャプテンであり、10番を背負うMFグリーリッシュも上々のパフォーマンスを見せた。

 

その中でも、一際、輝きを放ち、相手に脅威を与え続けていた選手はスコットランド代表MFのジョン・マッギン(24)

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スコットランド代表MFジョン・マッギン(24)


 

ハードワークは欠かさず、相手との接触を恐れることなく遂行できる。更に、ボールを保持している場合は、独特なリズムと抜群のスピードで仕掛けていく。開幕戦では、DFミングスのロングボールに反応したマッギンが見事なコントロールからゴール右端に流し込み先制点を決めた。オフ・ザ・ボールの場面でも、高い強度を継続して保ち、ボールを奪ってからも、高い推進力でチームを前進させていた。

 

彼のプロキャリアは7年前にスタートした。スコットランドのセント・ミレンFCのユースで育ちトップチームに昇格。3年後に、ハイバーニアンFCに移籍してそこで頭角を現した。元日本代表、現横浜FC所属のスコットランドリーグの強豪セルティックからもオファーを受けるほどであった。

 

昨年、2018年の夏に、ハイバーニアンFCからアストン・ヴィラに移籍した。1年間素晴らしいパフォーマンスを見せ、18/19シーズンのチーム最優秀選手にも選ばれた。

特に、対チャールトン戦で見せた相手を何人も抜き去り、GKまでをも交わして決めたゴールは話題を呼んだ。

 

彼のフィジカルレベル、スピード、ハードワーク、技術レベルはプレミアリーグというリーグを象徴している選手であり、24歳という年齢を考慮しても、大きなステップアップが近々来てもおかしくはないだろう。シーズンを通して、開幕戦のようなパフォーマンスを見せることが出来れば、彼にとって飛躍のシーズンになることは間違いない。

 

今夏の移籍マーケットでは、マンチェスター・ユナイテッドが獲得に乗り出しているという報道もあった。開幕戦から、存在感を見せつけたマッギンだが、ようやくプレミアリーグでのプレーということになり、今季の活躍には目を離せない。