プレミアリーグ開幕節 リバプール vs ノリッチ・シティ 総括&レビュー
日本時間8月10日、遂にイングランド・プレミアリーグが開幕した。
最初に行われた試合はリバプール vs ノリッチ・シティの一戦。
4−1 得点者 リバプール:ハンリー(OG)、サラー、ファンダイク、オリギ
ノリッチ:プッキ
序盤から、リバプールが試合を支配する展開となった。プレシーズンでは主力の合流が遅かったためチームとしての結果があまり良いものではなかったが、先日のコミュニティシールドでのシティとの一戦を見てもまるでシーズン真っ最中かのようなハイテンションかつハイレベルな試合を繰り広げた。
リバプールは、早い時間に先制することに成功して自分たちのリズムを創り出すことが出来た。合流したばかりであるサディオ・マネはベンチスタートであったが、LWに入っているオリギも軽快なプレーを見せた。そしてその中でも特に突出していたのは、ロベルト・フィルミーノ(27)だ。コパアメリカから帰ってきて間もないがプレシーズンのリヨン戦、シティ戦と出場し、貫禄ある素晴らしいパフォーマンスを見せた。
この日の彼も、前線と中盤、最終ラインをリンクさせ、中央でボールを受けて相手を引き出しては、味方に預け相手のマークをずらしていく。ファイナルサードでボールを受けた時はゴールを狙い相手に脅威を与え続ける。ゴール数、アシスト数など、わかりやすい数字には現れない彼の貢献は今季もリバプールにとって大きな存在となるだろう。
しかし、リバプールにとって大きなアクシデントが発生する。
前半40分頃に、GKのアリソンがゴールキックを蹴った際に足を痛め、後退を余儀なくされてしまう。先日、獲得した元スペイン代表アドリアン(32)が急遽開幕戦から起用されることになった。アリソンの怪我は全治4〜8週間とされており、最低でも1ヶ月は欠場する見通しである。
アリソンの負傷という痛手を負ったが、そこを除けば何の問題もない順調な滑り出しと言っていいだろう。
対するノリッチ。
リバプール相手に引き下がらず、攻撃的に前へ出て行くシーンが何度もあった。個々としてもチームとしてもチャンピオンシップで培ってきたものを存分に発揮していた。前評判も高かったRBのマックス・アーロン(19)に加えてLBのジャマル・ルイスも落ち着いたプレーを見せていた。そして、2列目を率いていたアルゼンチン人MFのエミ・ブエンディア(22)は高い技術レベルと素早い判断スピードを兼ね揃えていて、後半にはプッキのゴールをアシストしてみせた。
プレミアリーグでも、経験が豊富なGKクルル、シャルケから獲得したフェーアマンもベンチに控えている。
試合内容からは、4−1というスコアは想像できないものでもあったが、自分たちの良さを出して果敢に昨季のヨーロッパ王者と戦ったことはノリッチにとって自信に繋がるはずである。