"NZ戦から見えた長谷部の欠けた中盤構成"
6日、日本はキリンカップでニュージーランドど戦い、2-1で勝利しました。
序盤から攻め込むも、得点が取れず先制したのは結局後半5分に大迫のPK。
その後ウッドのヘッドで同点に追いつかれるも、倉田の勝ち越し弾でなんとか勝利。
そんな中で感じたある点について。
今回は長谷部、本田、岡崎などのメンバーが招集外となり、チームのキャプテンでもあり、中盤の絶対的存在である長谷部を欠いた中での試合でした。
ニュージーランド戦のラインナップは、井手口、蛍と2人を並べた前に香川をトップ下の位置での起用でした。
井手口、蛍の2人は、序盤からコートを駆け巡り、かなりの量をカバーしていました。
本来なら長谷部がアンカー気味に入るのでバックラインと前線をつなぐ真ん中のスペースは彼が仕事をこなし、常にいいポジションを取り、チームのバランスを取り続けてくれています。
しかし、長谷部不在のため、井手口、蛍の2人は今回は最終ラインと前線のリンクプレーから、相手へのアプローチ、右サイドから左サイドまでと、動き回っていました。
これは、ハリルの戦い方からポゼッションよりカウンター重視なため、仕方がないのですがニュージーランドと格下の相手にはもう少しポゼッション重視、落ち着く時間が欲しかったと思います。
あれだけの運動量を90分続けるのら、なかなか難しいことであり、更に彼らの能力であったからこそ出来たことであり、もし怪我などで離脱した時に他の選手で1からまた作り上げるのにはリスクが高いと思います。
更に先日の試合では、相手より優位に立てる場面がもっとあったはずですが、自分たちで急ぎすぎて、違う形でプレーし、自らチャンスを潰した形が多かったと思います。
ロシアW杯に向けて、自分達のサッカーというものを相手を分析した上で少し変形できるような柔軟性のあるチームにハリルホジッチ監督には作り上げていってほしいと思いました。